どうも僕です。
以前の日記でろ過について触れたが、今回はろ過器についてつらつら書いていこうと思う。
ろ過器とは水をある程度綺麗にするための装置だ。
水槽だけでなく、水道水の蛇口に外付け設置する簡易的なものや、浄水場、工場の排水時など、様々な所で活用されている。
アクアリウムにおけるろ過は、大きく3つの種類に分類される。
目に見える物理的なゴミを取り除く物理ろ過。
化学反応を利用し、ぬめりや黄ばみを取り除いたりphの中和を促したりする化学ろ過。
バクテリアによるアンモニア分解と硝化を利用する生物ろ過。
しかしこれらろ過をするにも装置が必要であり、またその装置も様々だ。
投げ込み型フィルター
水槽に投げ込んで使用するろ過器。
水作やGEXなどのメーカーから販売されているが、基本的には同じ。
水槽セットを購入すると一緒についてくることが多く、初心者が最初に手に入れるろ過器でもある。
エアポンプで水流を作り、吸引されたゴミを内部にあるウール素材やスポンジに引っ掛けてろ過をする。
またエアポンプを使うことでエアレーションを兼ねる。
内部のウール素材を取り外し、リンクろ材を入れることで生物ろ過を促す使い方もある。
対応できる水槽の大きさ 45㎝以下
- メリット
非常に安価。
非常にコンパクトでとりあえず入れとくか感覚で使える。
ほぼ音がしない。
投げ込みなので取り出しやすく、フィルターの清掃が楽。 - デメリット
一定のろ過能力は持つものの、それほど高くない。
どんなに頑張っても見た目が絶望的。
外掛け式フィルター
水槽の側面に引っ掛けて使用するろ過器。
テトラ、GEX、コトブキなどのメーカーから販売されている、基本的には同じ。
こちらも水槽セットを購入すると一緒についてくることが多い。
汲み上げポンプでろ過槽へ水を運び、専用のウールとカーボンによって物理ろ過と化学ろ過をする。
排水口から水槽の水面まで距離があり、水面に波を発生させる形で空気を取り込むエアレーションを兼ねる。
専用ろ材を取り外し、ろ過槽にリンクろ材を入れることで生物ろ過を促す使い方もある。
対応できる水槽の大きさ 45㎝以下
- メリット
比較的安価。
コンパクトなため使い勝手がいい。
外掛けなのでフィルターの清掃が楽。 - デメリット
強い水流が発生するのでメダカなどの止水を好む生体には不向き。
汲み上げポンプが汎用性に欠けるので故障するとメーカー取り寄せになる上、新しく買った方が安い。
上部式フィルター
ほぼ全のメーカーで販売されているメジャーなろ過で、水槽上部に設置する。
アクアリウムに慣れてきたころ、次に検討するであろうろ過器。
仕組みは外掛けフィルターに似ているがろ過槽が大きいため、より強力なろ過を可能にしている。
排水口から水槽の水面まで距離があり、水面に波を発生させる形で空気を取り込むエアレーションを兼ねる。
対応できる水槽の大きさ 45㎝~90㎝
- メリット
ろ過能力が高い。
ろ過槽も広いため、物理、化学、生物など様々な改造が可能。
上部設置なのでフィルターの清掃が楽。 - デメリット
結構いい値段する。
水槽の大きさにもよるが水流が強いので生体を選ぶ。
排水から水面に落ちる水音がちょっとうるさい。
底面フィルター
GEX、ニッソー、エーハイムなどのメーカーから販売されているろ過で、水槽の底面に設置する。
こちらも上部フィルター同様、アクアリウムに慣れてきたころに検討するであろうろ過器。
汲み上げ、またはエアポンプで水槽底に設置しているフィルターからゴミを吸収する仕組み。
排水が上部に設置されているため、水面に波を発生させエアレーションを兼ねる。
対応できる水槽の大きさ 20㎝~90㎝
- メリット
比較的安価。
ろ過能力が高い。
水槽の大きさに合わせ設置パネルの追加が可能。 - デメリット
フィルターの清掃は設置パネルの取り外しになるため水槽リセットを意味する。
吸水域が広く、稚魚、稚エビなどが吸い込まれる事故が他のフィルターより多い。
外部フィルター
テトラ、エーハイム、スドーなどのメーカーから販売されているろ過で、水槽の外にろ過槽を設置する。
こちらも上部、底面同様、アクアリウムに慣れてきたころに検討するであろうろ過器。
汲み上げ式ポンプで水槽の外に設置しているろ過槽に水を送り、ろ過後、再び水槽へ水を送る仕組み。
水槽のろ過のために、ろ過用にもう1つ小さい水槽を用意すると言えば想像しやすいだろうか。
底面フィルター同様排水部分は水槽上部に設置されているため、波が発生しエアレーションを兼ねる。
対応できる水槽の大きさ 20㎝~90㎝
- メリット
ろ過能力が非常に高い。
外部設置なのでフィルターの清掃が非常に楽。 - デメリット
かなりいい値段する。
外部ろ過槽が大きいので場所を取る。
メーカーによってはポンプの音が非常にうるさい。
オーバーフロー
これはろ過器というよりろ過システムというべきもので、120㎝以上の大型水槽などで導入しているをたまに見かける。
もっと大規模にしたものが水族館のろ過システムだと言えば、おわかりいただけるだろうか。
しかし一般のご家庭にこれを取り入れるには、あまりに場所も取るし費用も高いので、俺は高収入で、家に設置スペースの余裕があって、家族の理解を得られているか、または独身で、魚と結婚してんだよ!って人でない限りは考慮しなくていい。
ただしろ過能力は間違いなく一番高いといえよう。
じゃあおすすめのフィルターってなに?
ウンチクはそこまでだ!色々言われても訳分からないからオススメだけ教えろくださいっていう人も多いだろう。
そんなキッズどもに僕がオススメするお手頃なフィルターを紹介する。
外掛け式フィルター
テトラワンタッチフィルターAT60、こいつぁいいぜ?
45㎝以下であれば様々なろ材で汎用的に使えるし、フィルターの清掃も楽だ。
まぁGEX簡単ラクラクパワーフィルター Lもお手頃な値段でいいんだけど、やはり比べてみるとポンプが優秀でなかなか故障しない。
うちのアカヒレ水槽でこれを使っている。
テトラ ワンタッチ フィルター AT-60 外掛けフィルター 価格:1,960円 |
上部フィルター
GEXデュアルクリーン600SP、こいつぁいいぜ?
まぁ水作 エイトブリッジ フリー Sも30~45㎝に調整できていいんだけど、やはり比べるとポンプが優秀でなかなか故障しない。
それに上部フィルターが必要になるのはおそらく45~60㎝の水槽だろうし、値段もお手頃なので推し。
うちの金魚+ドジョウ水槽にこれを使っている。
GEX デュアルクリーン 600 SP 淡水・海水用 50/60Hz共用 60cm水槽用 上部フィルター ジェックス 関東当日便 価格:2,831円 |
これからアクアリウムをはじめる方、そろそろ水槽とろ過器の買い替えを考えている方など、参考にして頂ければ幸いだ。