どうも僕です。
皆さんはドジョウという魚をご存知…でしょうね。
ドジョウを知らないという人を僕は知らない。
知名度などという言葉が野暮なぐらい浸透している身近な魚だと思う。
しかしこのドジョウを飼育するとなると、その生態や性質を知っている人は少ないのではないだろうか。
ドジョウは、田んぼ、用水路、川などに生息する淡水魚だ。
日本では開発による小川や水路の減少い伴い、個体数を減らしてきているが、その生息範囲は、朝鮮半島、中国大陸、台湾、ベトナム、ミャンマーにまで至る。
もくじ
入手しやすいドジョウについて
ドジョウにもクーリーローチやホトケドジョウなど色々な種類があるのだが、入手しやすい飼育魚は下記。
- マドジョウ
一般的にドジョウといえばこのマドジョウを指す。
成長すると15~18㎝ほどになる。
飼育下の寿命は平均8年と言われている。 - ヒドジョウ
マドジョウの亜種で基本的な生態はマドジョウと同様。
マドジョウと比べて個体数が少ないため値段が割と高い。
飼育下の寿命は平均5年と言われている。 - シマドジョウ
生態はマドジョウとほぼ変わらないが、こちらは日本固有種。
成長すると13㎝ほどになる。
飼育下の寿命は平均3年と言われている。 - スジシマドジョウ
西日本に生息する日本固有種。
開発や汚染の影響で野生のものは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
成長すると10㎝ほどになる。
飼育下の寿命は平均4年と言われている。
タフな魚ドジョウ
さて前置きはこの辺にして、ドジョウを飼育する上で必要なもの、注意点などを挙げていきたいが、水と水槽以外に実は特にない。
ドジョウは非常に生命力が強く、水が抜かれた田んぼでも保水性のある土に潜って次の水張りまで生き長らえるほどタフな魚だ。
そのタフさといったら、以前の記事に書いたアカヒレ以上かも知れない。
アカヒレという魚を参照
またドジョウは腸呼吸という呼吸法で酸素を取り込むことが出来るため酸欠に強く、水を張っただけの簡素なベアタンクでの飼育も適応してくれるだろう。
よって、なくてもいいが、あった方がより良いものを挙げていく。
水槽底には何を敷けばいい?
ドジョウは地中に潜って身を隠したり、砂や泥などをモフモフして微生物などを捕食するため、水槽底には細かく尖っていない田砂や川砂、ビオトープの場合は荒木田土などがおすすめである。
水草とかオブジェって必要?
ドジョウは基本的に夜行性であるため、暗い方が彼らにとって快適だ。
水草や壺、土管などのオブジェを入れてあげると落ち着くかもしれない。
ただしドジョウは低層を生活圏にする魚であり、また非常にパワフルなので、せっかく植えた水草を掘り返されたりすることが多々あるので注意が必要だ。
エアレーションって必要?
前述した腸呼吸により酸欠に強いとはいえ、エラ呼吸もするので、ろ過やエアレーションはしてあげると親切だろう。
水槽に蓋は必要?
水槽の蓋は必須である。
ドジョウは地震などで水槽に衝撃が加えられたり、水質が急激に変化したりすると驚いて、その環境から抜け出そうと水面からジャンプすることが稀によくある。
しかし水槽の外には水がないため干からびて…あとはお察しだ。
混泳できる魚はなに?
肉食性でない淡水魚であればほぼ全ての魚と共存できるコミュ力を持っている。混泳でよく聞く魚は生活圏が異なり競合しない、金魚、タナゴ、メダカなどだろう。
これは個人的な感想だが、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビは同じ低層を生活圏としている上に体格差から力負けするため、捕食される心配はあまりなくてもストレスを与えてしまうのでおすすめしない。
またドジョウ自身が肉食性の高いホトケドジョウなどである場合、逆に混泳している魚を襲う可能性があるため、これもおすすめできない。
餌は何を与えればいい?
ドジョウは雑食なので魚が食べられる餌であれば何でもいい。
与えたものを餌と認識するかは別として…
僕の水槽では金魚と混泳しているため、金魚には浮遊性の餌、ドジョウには沈殿性の餌といった感じで分けて与えているが、ドジョウは普通に水面へ上がってきて浮遊性の餌をパクツクし、金魚は水槽底をつついて沈殿性の餌を食べているので、たぶん彼らに拘りなどないのだろう。
またドジョウは他の魚の食べ残しや糞なども食べるため、水槽底の掃除屋などと呼ばれたりする。
ドジョウって懐くの?
基本的に懐かない。慣れることはある。
ただし長く生きた金魚や鯉は脳が発達し、特定の人間に対して懐くということが稀にあるそうだ。
僕が飼育しているドジョウは例え水替えや水槽の掃除であろうと逃げたりしない程度には慣れている。おそらくこの人間は危険じゃないと認識されているのではないかと思う。
餌やり時、金魚や鯉などのように人間の姿を目視して餌くれダンスをしたりはしないが、水槽の蓋を開けると水面に浮上してきて、餌くれダンスをはじめたりする。
これはドジョウが中層上層を生活圏にする魚より目が悪く、視覚で何かを認識することが難しいため、気配や嗅覚で餌やりを察知するからだ。
ドジョウって可愛い?
可愛いよ。
例えるなら金魚は犬で、ドジョウは猫っぽいかな。
気ままに水槽をぐるぐる泳いだり、砂利に潜ったり、水草の上に乗って寝たり、逆さまになって寝たりしている。ドジョウ的には意味のある行動なのかも知れないけど、そういう姿はどこか愛嬌があるよね。
食用のドジョウは飼育可?
魚屋やスーパーで売られている生きたドジョウをたまに見かけることがあると思う。このドジョウは飼育可能だと思うが、おすすめしない。
稀に国産のドジョウではなく、中国産の外来種カラドジョウの稚魚である場合があるからだ。カラドジョウは20㎝ほどまで成長するので、もし飼育し続けるといずれ60㎝以上の水槽が必要になる。
また仮に国産のマドジョウであっても、食用のため餌を与えず泥抜きをしているので、かなり弱っている可能性が上げられる。
飼育するならショップなどで購入するといいだろう。
ちなみに僕のおすすめはやはりマドジョウとヒドジョウだ。
以上、ドジョウのウンチク。
もしドジョウに興味を持ったならこの期に飼育してみるのもいい。
可愛いぞぉドジョウは。