どうも僕です。
スクエニが出しているオンラインゲームの代表と言えば、FF11、FF14、DQ10ではないだろうか。
この3つのネトゲは、ネタ的に比較対象としてよく引き合いに出されるのだ。
FF11は世代的に未プレイなのだが、かつてDQ10は友達に誘われ少しプレイしたことがあるので、今回は僕の独断と偏見でFF14とDQ10の比較をしていきたい。
もくじ
グラフィック
FF14はフィギュアのようなややリアル趣向のデザインであり、物によっては割とグロテスクだったりする。
対してDQ10は鳥山明氏のデザインということもあり、アニメ調にデフォルメされているため、全体的に可愛い印象だ。
これに関しては好みがあるのでデザインの比較はしようがないが、人物やモンスター、オブジェクト、光源やテキスチャなどの精巧さでいうとFF14に軍配が上がるだろう。
サウンド
こちらも好みによる。
FF14は祖堅氏、DQ10はすぎやま氏が手掛けているため、サウンドのクオリティがどちらも高くなかなか甲乙つけがたい。
ただ、DQ10はドラクエをやったことがある人なら理解できるドラクエっぽいBGMが所々に聞いて取れるが、FF14はかつてのFFシリーズのBGMのアレンジがあるものの、オリジナル色が強いため両方のファンからするとドラクエに軍配が上がる。
運営の熱量
これね。
FF14が人気を博し、DQ10がやや影に隠れてしまっている理由が運営の熱量だと僕は思う。
サービスを開始してからFF14は約5年、ドラクエは約8年運営を続けているわけだが、ユーザーから度々声があがる利便性の問題などFF14にはあって、DQ10にはない機能を挙げるとかなりある。
DQ10の開発運営陣はこの8年一体何をやってきたんだ?と問いたくなるぐらいだ。
対してFF14は全てではないもののユーザーの声によく耳を傾け、不具合や便利機能などの検討、実装、対処が迅速である。
またアップデートに関しても、FF14は新しい衣装や装備、新ID、新コンテンツなど結構なボリュームを盛り込んでくるのに対し、DQ10は衣装と不具合修正のみ…などといった場合もあり、やっつけ感が否めない。
運営の熱量に関しては圧倒的にFF14に軍配が上がる。
戦闘に関して
たぶんこれが一番知りたいことなのではないだろうか。
戦闘に関しては、どちらも賛否両論なので一概に言えることではないが、FF14の戦闘はアクション性が非常に高く、スピーディで、完全ロール制という分かりやすいシステムになっている。
対してDQ10は一応アクション性ががあり、一応ロール制ではあるものの、定義がすごくふんわりしており、進行速度もゆっくりだ。
FF14
ロール制に従い、タンクが敵のヘイトを取り攻撃を一手に引き受ける、アタッカーが敵を攻撃しダメージを稼ぐ、ヒーラーがタンクおよびアタッカーや自分を回復、サポートする流れが一貫している。
DQ10
ロール制のアレンジ、アタッカーとヒーラーの役割はFF14やその他ゲームと一緒。
一応ヘイトはあるようだが、基本的にはタンク役がアタッカーやヒーラーと敵の間に立ち、敵を押したりして攻撃を遅らせる、または攻撃対象を変えさせることがタンクの役割となっている。
従って、ヘイト値を稼ぐことが重要ではなく、タンクの重さが重要だ。
面白い趣向だが、このシステムのため戦闘が一層遅くなる原因に繋がっている上、敵がランダムにあちこち動き回るのでタンクの立ち回りをややこしくしている。
付いた名前は「すもう」戦闘。
ただ戦闘に関してはスタンダードなFF14とやや癖のあるDQ10は実際にやってみないと好き嫌いが分からないと思うので、引き分けといったところだろうか。
職業について
FF14、DQ10どちらも職業(ジョブ)に関しては他のゲームに比べるとバランスが割と取れているほうだと思う。
ただ、FF14とDQ10の比較となると、圧倒的にFF14のほうがバランスが良く軍配が上がる。
最初に言えるのが、FF14には死に職業というものがなく、人気による人口比はあるものの、基本的にどれを使ってもPTに席があり、職業に関する文句も言われず、ゲームスタートからエンドコンテンツまで好きな職業を使える。
対してDQ10は死に職業が存在し、とりあえず武道家と盗賊にはコンテンツにおけるPTの席がないし、参加しようものならボロクソに文句を言われることもある。もちろんソロで使う分には問題ないが…
武器に関して
FF14はほぼ職業と武器が固定で、やや面白みに欠けるものの、どの武器を使うか迷うことがなく分かりやすい。
DQ10は各職業に3~4つほど装備できる武器種があり、同じ職業でも差別化を図っている…というのは建前で、実は職業によってコンテンツ参加における死に武器が存在する。もちろんソロで使う分には問題ないが…
例えば以下である。
- 僧侶
スティック+盾一択 - 旅芸人
ブーメラン+盾が好ましい - バトルマスター
ハンマー二刀流が好ましい - パラディン
盾を使え、ヤリは使うな - 武道家
気合の効果上、爪はNG - 全職
ムチはNG
これは武器種によるスキルの効果を得られるからであり戦闘の効率化を考えた結果なのだが、結局「これを使う」というものが決まっていて、やや面白みに欠けるのはFF14と一緒だ。
ただ、仮に僧侶でヤリや棍にスキルを振ったとしても、レベル50前後で行ける真・ダーマでリセット出来るのでソロとPTで使い分けるユーザーもいる。
生産について
FF14は採集を目的とするギャザラーと、素材を加工して生産するクラフターの2種がある。
DQ10はフィールド上の採集はあるもののギャザラー職がなく、クラフター職のみだ。
またどちらも任意で各クラフター職へ変更できる仕様。
生産が好きな人はギャザラー職まであるFF14が向いているし、そこまで生産に拘りがなく分かりやすさを選ぶならDQ10が向いているため、引き分けといったところ。
機能の利便性について
これな…
運営の熱量に続いてDQ10を貶める一因だと思う。
DQ10は機能の利便性とUIが圧倒的に練られてないのだ。
これはFF14との比較だけでなく、他のネトゲと比較しても不便な点が非常に多い。
乗り物
FF14
マウントと呼ばれる乗り物が存在しその種類も非常に多く、またFFシリーズに出てきた乗り物や、デブチョコボなどファンの心を擽らせる。
新生エオルゼアのエリアは飛行できないものの、以降の蒼天のイシュガルド、紅蓮のリベレーター、漆黒のヴィランズで追加されたエリアは全てマウントで飛行することが可能。
さらにマウントの使用は制限時間がなく、禁止された区域以外では好きな時に呼び出すことができ、騎乗時には専用BGMが流れる。
例えば魔導アーマーの場合FF6のOPなど。
一部課金で購入できるマウントがあるものの、前述した通りマウントの種類が豊富なため、ゲーム内で手に入れるマウントで十分である。
むしろゲーム内で手に入れられるマウントが圧倒的に多い。
DQ10
ドルボードと呼ばれる台車のような機械の乗り物がある。
道具屋にて500Gで購入可能なドルセリンと呼ばれる燃料を消費し、最初の段階では30分間騎乗することが可能。
以降はクエストで燃料アップ、スピードアップなどバージョンアップしていく。
他に飛竜という飛行する乗り物があるが、使用可能なのは真レンダ―シア大陸のみである。
よってDQ10の乗り物は基本的にはこのドルボート1つ。
ただ月額課金500時間以上、または課金によってプリズムチケットを得ると見た目をキラーパンサーなどに変更することが可能だ。
DQ10ユーザーからは、「なんで機械なん?ドラエクの世界観考えるならパトリシアとかミーティアとか、馬で良かったんちゃう?」と疑問の声が挙がったとか…
ちなみに、FF14で最初に手に入れるマウントは世界観を重視しチョコボであることから運営のセンスが伺える。
街移動
FF14
エーテライトと呼ばれる巨大な石が設置されている箇所でエーテルに干渉すると、以降はお金(ギル)を支払いテレポすることが可能。
一度覚えたエーテライトは任意のタイミングで移動できる。
街中では小型の都市間エーテライトが各所多くに設置されており、広い街を効率的に回ることが可能で、こちらは無料。
チュートリアルでこれが説明されるため、序盤から効率的な移動を実現している。
DQ10
書き換えルーラストーンと呼ばれるアイテムで、教会やいざないの石碑などを記憶させワープすることが可能。
ルーラストーンはクエストやカジノの景品で入手。
基本的にストーン1つに対し1ヶ所であるため、序盤の移動は非常に効率が悪いが、後にバージョン2.1で実装されたクエストでメガルーラストーンというアイテムを手に入れることができ、上書きせずとも各都市へ移動することが可能になる。
しかしこれはお試しで無料プレイでは到達できないグランゼドーラ王国で受注できるクエストであるため、初心者は不便だけど我慢してね!ということだ。
街中には旅の扉が設置されており、街の各所にワープすることで広い街を回るわけだが…
例えばA、B、Cの旅の扉があるとする。
A→B、A→Cへは移動できるが、B→C、C→Bへは移動できず、一度Aへ戻ってからの移動となる。
効率悪いことこの上ない。
マップ上に表示されるクエスト
FF14もDQ10もNPCからクエストを受けられる場合に何かしらのマークが付く。
もちろん進行中も行先を示すマークが付いたり、行先を地図上に表示してくれたりするのだが…
なんとDQ10はクエストによって行先を地図上に表示してくれたり、してくれなかったりするのだ。
従って目的のモンスターなどを狩る場合、まずはエリアを探し回わるか、ggrksしなければいけない。
そしてエリアは広く、乗り物のドルボートは30分の時間制限、燃料のドルセリンは500Gと割高。
また行先を地図上に表示しているマーカーも何のクエストなのか分かりにくいため、ホイホイその場所に行って、恐ろしく強い敵にやられてしまうことも多々あったり。
FF14は画面上に表示されている直近のクエスト一覧を選択するとすぐに地図上に場所が表示され1クッションで直観的な確認をすることができる。
対してDQ10は、メインメニューから「せんれき」を選択、せんれきから各種クエストの種類一覧が表示される、「これまでのおはなし」や「クエストリスト」を選択してようやくクエスト一覧が表示され、詳細を開いてから場所を選択すると地図上に表示される仕様であるため、3クッション跨いでからの確認というUIだ。
これらはちょっと始めたばかりの初心者にはキツイ仕様である。
8年の運営の間に改善できたはずなのに、本当なんとかならなかったのかねぇ…
マーケット
FF14にもDQ10にもユーザーがアイテムを出品し売ることができるシステムがある。
FF14はマーケットボード、DQ10は旅人バザーという名称だ。
どちらも売買が成立すると画面上にお知らせが届くしログの確認も出来る。基本的には悪くない仕様なのだが…
これはFF14にはあってDQ10にはないものとして言ってしまおう。
検索
DQ10はアイテム名称による前後の曖昧検索ができない。
従って欲しいアイテムを探す場合は、装備か消費アイテムなどの大カテゴリーの選択後、次に種別などの小カテゴリーを選択して1つ1つ絞り込んでいくことになる。
欲しいアイテムのカテゴリーが不明な場合、探すのが手間だ。
出品
FF14は値段を付けるとき単価を付け、個数を指定してシステムが勝手に合計金額を出してくれる。
DQ10は個数を指定したら合計金額は自分で付ける。
例えば、単価だと思って「つけもの石20個」を190Gで出品すると、20個のつけもの石が190Gで購入できるようになってしまうので要注意。※失敗談
お金の受け取り
FF14は出品したアイテムが売れると、リテイナーという銀行兼倉庫に自動で振り込まれる。
DQ10は郵便にお金が届き、郵便局でお金を受け取らないと手に入らない。
※FF14の例でいうとモグレターに届くようなもの
細かいよねーごめんねー。
細かいし、UI周りって直接的な売り上げに繋がらないし運営の都合上後回しにされがちだと思うんだ。
でもこういう使い勝手の良さって継続率に関わってくるんだよねぇ。
そしてDQ10は月額課金のネトゲなので新規流入も大事だけど継続率ってそれ以上にすごく大事!
とまぁ、FF14とDQ10を比較した結果、FF14の方が優れた点が多いのは否めない。
もともとドラクエはFFと比べ海外受けが良くなく、DQ10の中国進出なども失敗している経緯から、運営規模的にあまり予算がないのは分かる。
しかしゲーム自体は面白いし、BGMもなかなか秀逸なので、もうちょっと初心者やライトユーザーの視点に立ち、そのユーザーたちが続けようと思うような改善していってくれたら、もっと良い結果を出せるのではないだろうか。
頑張れスクエニ!(ノ´▽`)ノ