ハァーイ、ジョージィ。
皆さんはIT/イットという映画をご存知だろうか。
ホラーの巨匠・スティーブン・キングの小説「IT-イット-」を原作に1990年、トミー・リー・ウォーレンスが映画化したものだ。
2017年にはリメイク「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が出され、今年11月にはリメイクの第二部の放映を予定している。
僕はこのITが好きで何度も見た。
初めて見たホラー映画であり、僕のホラー、オカルト好きはこの映画の影響が非常に強い。
大人になった今、90年のITを見てもあんまり怖くはないのだが、やはり当時子供だった頃の僕には相当なインパクトがあった。
90年のITはジャンルとしてはホラーだし、怖い所はガチで怖いのだが全体的には青春映画としての色が強く、特に第一部の少年時代の回想ではスタンドバイミーを彷彿とさせるほどだ。
対してリメイクITは、しっかりとホラーしている。
ちなみにリメイクでの「”それ”が見えたら、終わり。」は意訳だ。
英語で鬼ごっこにおける鬼役をItと呼称することがあり、本作の「IT」は「それ」ではなく「鬼」の意味合いが強いのだとか。
実は劇中に登場する「IT」ことペニーワイズのモデルとなった人物がいる。
アメリカに実在した連続殺人犯、ジョン・ウェイン・ゲイシーだ。
ゲイシーは、表向きポコという名前のピエロに扮し慈善活動やパーティなどに参加し子供たちを喜ばせる傍ら、性犯罪目的で少年を狙った殺人を繰り返したそうだ。
ITが鬼という意味合いでキラー・クラウンと掛けている部分や、子供ばかり狙われる殺人事件、時代背景など、ジョン・ゲイシーの存在が様々な形で作品に影響を与えている。
ゲイシーについて詳しく知りたい方はｇｇｒｋｓ
ジョン・ゲイシー wikipedia
ITやゲイシーという先入観がなかったとしても、ピエロというのはどこか不気味さを感じる。
普段見える陽キャでおどけた様子の中に見え隠れする不気味さというギャップが、ある種の怖いもの見たさ的に人を惹きつける要素となるのだろう。
そういえばニコニコ動画などでも、ピエロキャラというのは何故か非常に人気がある。
一昔前はマクドナルドのドナルドのネタが良く浮上していたが、最近はITのペニーワイズと主人公の弟・ジョージの掛け合いを嘘字幕で会話させるネタ動画が主流のようだ。
【嘘字幕シリーズ】ペニーワイズが再びサメ映画をオススメするようです
IT/イット、なかなか面白い映画なので興味がある方や、別にホラーとか怖くねーし！という方など、秋の夜長に鑑賞するのも乙ではないだろうか。
映画はいいぞぉ、ジョージィ。
