アカヒレという魚

うも僕です。

アカヒレという魚をご存知だろうか。
アカヒレとはコイ科に属する淡水魚で、中国広東省にある白雲山と香港の一部で発見された体長3~5㎝ほどの小型魚だ。

現在は度重なる開発と環境汚染により中国に生息していた野生のアカヒレは絶滅したと言われているが、近年ではベトナム北部で固有種のアカヒレが発見されたそうだ。

アカヒレの名前の由来

アカヒレの名前の由来は見た目通り、尾びれが赤くなっているからだが、英語名ではホワイト・クラウド・マウンテン・ミノウ(白雲山の小さいコイ)と元々の生息地からまんま付けられた名前だ。

ショップで売っているアカヒレについて

現在日本に出回っているアカヒレは、中国をルーツとしたアカヒレを日本で繁殖させたものなのだとか。
日本の環境で生まれ育ったため、本来、温帯魚(ベトナムアカヒレは熱帯魚)に属する割に比較的寒さに強いという特徴を持っている。

鉄の魚

アカヒレはコップで飼育できる魚・コッピーと呼称され、よく夏場などにペットショップやホームセンターなどでボトルアクアリウムの代表として売られていることがある。

本来ボトルアクアリムはインテリア性の高さと初期導入の手軽さとは裏腹に、その水量の少なさから、酸素供給、水温、水質などの維持が超難しいの飼育方法なのだが、アカヒレはある程度その環境に耐え、順応出来るほどの生命力を持ち合わせている

その生命力たるや、多くのアクアリストたちが水槽を放置して、様々な生体が死滅する中、最後まで生き残っているとしたらアカヒレだ…と言わしめ、鉄の魚と囁かれているほどだ。
単価の安さも相まってよくパイロットフィッシュに利用されている。
生命力が強いばっかりに踏んだり蹴ったりだな。

他の小型魚と丈夫さの比較

アカヒレ同様、初心者に飼育しやすく丈夫な小型魚として、メダカ、テトラ、グッピーなどが挙げられる。

もちろんそれぞれの身体的特徴や飼育に向いた環境があるし、例えば同じメダカの中でも、黒、緋、白、楊貴妃など丈夫さは様々だから一概には言えないのだが、あえて順位をつけるなら下記。

  1. アカヒレ
  2. テトラ
  3. メダカ
  4. グッピー

あくまでも僕の所感でいうと、同環境の室内飼育であれば、アカヒレが一番丈夫だと思う。

アカヒレの種類

アカヒレには現在4つの種類がある。
なお、面倒なのでアルビノみたいなレアモノは省く。

  • アカヒレ(ノーマル)

    先に触れた中国は白雲山をルーツとした国産、またはドイツ産のアカヒレ。アカヒレといったら一般的にはこの種を指す。
  • ゴールデンアカヒレ

    色素の突然変異で生まれた個体を固定化・繁殖したもの。黄色のようなピンクのような色をしている。
  • ロングフィンアカヒレ

    リボン状の大きなヒレが特徴。ヒレの長さには個体差がある。混泳や多頭飼いするとヒレを突かれたりするので注意が必要。
  • ベトナムアカヒレ

    先に触れたベトナム北部に生息する固有のアカヒレ。中国ルーツのアカヒレよりさらに小型で、腹部のラインが目立つのと、口紅のような赤い口元のが特徴。熱帯魚と同様、寒さに弱い

 

さて、ここまでアカヒレを紹介してきているからにはアカヒレを推しているのかというと、実はそうではない。

水槽の大きさ、水槽を置くスペース、生体の値段、生体の大きさ、丈夫さ、混泳の可否など、色々なことを吟味した上で後悔のないように生体選びをするのは当たり前なのだが、ぶっちゃけ好きな生体を飼うのが一番後悔しないと思う。

色々ウンチクを言ったものの、僕は単純にアカヒレが好きだから飼育しているということだ。

これからどんな生体を飼育しようか考えているアクアリストたちの参考になればと思った次第だ。

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