どうも僕です。
以前から気になっていたことがあった。
僕が飼育する生体のうち、琉金とヒドジョウが入っている水槽があるのだが、この2匹凄く仲が良いように見える。
ドジョウの行くところに琉金が追いかけて行ってピタっとくっつく。
それはさながら寄り添っているように見えるのだ。
ケンカしたり、一方的に追い回したりするわけじゃないから、仲が良いのは良いことなのだが…
本来金魚とドジョウでは生活圏にしている層が違うのにわざわざドジョウに合わせて低層に行く琉金。
どうも体調を崩しているわけでもないし、他の金魚たちはそのような行動をしないものだから、ずっと気になっていた。
しかし今日、知り合いのアクアリストに聞いて解決した。
どうやら琉金のこれまでの行動は配偶行動らしい。
でも金魚とドジョウが恋に落ちるの?
そもそもドジョウと交配したって卵は孵化しないだろう…
当然の疑問である。
金魚の祖先は、中国に生息するヂイと呼ばれるフナから、突然変異で生まれた赤い色をしたフナ・ヒブナを祖とするそうだ。
そこから品種改良を経て今の和金や琉金といった様々な品種が登場していったわけだ。
つまり金魚の祖先はフナだということだね。
日本にもフナはいるのだが、固有種は琵琶湖に生息するニゴロブナとゲンゴロウブナ。
ギンブナやキンブナは大陸からやってきたのだそうだ。
フナは不思議な魚で、同じフナの仲間でありながら、有性生殖と無性生殖で繁殖する種類がいるそうだ。
ギンブナは割とその辺にいる差して珍しくもないフナなのだが、実は無性生殖で繁殖する、基本的には雌しかいない種なんだとか。
だからといって、ただ産卵して生まれるのではなく、コイやドジョウなどの精子が卵に付着することで刺激され孵化をする。
このとき他種の遺伝子は混ざることがないため、ギンブナしか生まれてこないんだそうだ。
稀に金魚にも個体によって、この習性が出てくるものがいるらしい。
眠っていた習性が目を覚ますとでもいうのだろうか?
同じ大陸のフナであるヂイとギンブナ、ルーツを辿ればもしかしたら同種のフナだったのかも知れないね。