これはなかなか難しい話ですね

うも僕です。

最近多いね、未成年を軟禁する事件。直近では栃木や埼玉でもあった。
これについてはデリケートな問題も絡むと思うので、僕のような若輩者がとやかく言うことではないのだけど、先日友人と埼玉で起きた坂上容疑者の事件について少し話した。

坂上氏はなんでも家出してきた中学生の少女たちに、食事とお小遣いと寝床を与え、自由な出入りを許可し、勉強まで教えていたそうだ。
日テレの情報番組など見ていると、正直坂上氏の行動に関して特に非はないように見える。

今回話題になったのは、坂上氏、および少女たちが、各親へ許可を取っていなかったことと、親が表沙汰にしたことにあるだろう。
おそらくこういった事案は示談され表に出てないだけで、割とあるのではないだろうか。

坂上氏はたぶん善意で行ったのだろう。
でも相手は未成年である限り、安易に足長おじさんを実践するのは非常にリスキーだ。

本来であれば少女たちを招き入れず、警察や児相など然るべき所へ相談し、親元へ帰すことが順当な判断なのだろう。
ただそれは、社会性の観点、法的な観点からの話だ。
少女たちの視点に立ったとき、果たして本当に正しいことなのだろうか。

子供は大人たちが保護し正しい道を示すべきと言うのであれば、坂上氏の行動は必ずしも間違いであったと言い切れない気がするのだ。

最近は実の親が子供に対し虐待を重ね、死に至らしめるという痛ましい事件が多く起きているし、育児や教育を放棄し親としての責務を果たさない人も多く見られる。
少なくても少女たちは家出をしたくなる環境下に置かれていたのだろう。
しかし、学校や警察や児相が当てにならず、他人を頼ることも出来ないとしたら、彼ら彼女らの居場所は一体どこにあるというのだろうか。

確かに一定数、未成年に手を出すけしからん野郎はいる。
そのためにSNSなどを規制し、法を定め、然るべき機関を設けるのは必要なことだと思う。
だがそのことで、他人の善意や子供たちの将来を奪う遠因になっているのも否めない。

かつて僕も義理の親からDVを受け家庭内において居場所がない環境で育ってきた身からすると、今回の事件は単なる未成年の誘拐として悪と捉えていいものなのかと考えさせられた。

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